金は第11族元素に属する貴金属の一種であり、純粋な金属としてももっとも古くから知られてきました。元素記号はAuです。柔らかくて可鍛性があり、重く、光沢のある金色をしています。非常に薄くのばすことができる遷移金属です。同族の銅と銀が反応性に富むこととは対照的に、イオン化傾向が極めて小さく反応性が低い。熱水鉱床として生成され、そのまま採掘されるか、風化の結果生まれた金塊や沖積鉱床（砂金）として存在している。

銀は電気伝導率および熱伝導率、また可視光線の反射率は、いずれも金属中で最大である。光の反射率が高い事から、日本語ではしろがねと呼ばれています。銀イオンはバクテリアなどに対して強い殺菌力を示すため、現在では広く抗菌剤として使用されている。

白金は現代の日本においては、プラチナと呼ばれることが多く、白金という名称からホワイトゴールドと混同されることがあります。単体では、白い光沢を持つ金属として存在します。化学的に非常に安定であるため、装飾品に多く利用される一方、触媒としても自動車の排気ガスの浄化をはじめ多方面で使用されています。

パラジウムは白金族に属する遷移元素のひとつ。元素記号はPd　原子番号　46。原子量106.4。安定な金属であるが硝酸・熱濃硫酸には溶ける。銀白色の固体金属。多くの気体、特に水素をよく吸収する。合金・触媒、陶器の黒色顔料などに用いる。

ロジウムは白金族元素の一つで、貴金属にも分類される希少金属です。加熱下において酸化力のある酸に溶けます。王水には難溶で高温でハロゲン元素と反応します。高温で酸化されるが、更に高温になると再び単体へ分離します。酸化数は -1 価 ～ +6 価までをとり得る。

白金族元素の一つで貴金属、レアメタルとして扱われている希少金属です。酸、アルカリに不溶で、常温では王水にも溶けません。フッ素、塩素と高温で反応します。展性、延性に乏しく、このため加工も難しい。

ルテニウム金族元素の一つで貴金属にも分類される希少金属である。銀白色の硬くて脆い金属です。酸化力のある酸に溶けます。王水とはゆっくり反応。

青灰色の金属で希少金属である、白金族中では最も酸化され易い。高温でハロゲン元素と反応するが、王水にはあまり溶けません。